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1企業とは何か企業には存在意義があり、絶えず社会環境との関わりを持っている。企業に課せられた最大の課題は、他社にはない価値(誘因)をステークホルダーに提供し、ステークホルダーにとってなくてはならない企業になることである。経営戦略を学ぶに当たり、経営戦略の舞台となる企業について確認することから始めよう。日本全国には400万を超える企業があるという。万単位の従業員を抱える大企業もあれば、中小企業や個人事業主もいる。あらゆる業種の企業が日々活動している。私たちの日常生活を振り返ってみよう。毎日いったいどれくらいの数の企業の製品・サービスを利用しているのだろうか。家電メーカー、新聞社、食品メーカー、鉄道会社、電力会社といった即座に思いつく企業を含め、数百社に上るだろう。(工業製品の)部品や事業所サービスなどを通して間接的に関わっている企業を含めると、数万社の製品・サービスを利用しているかもしれない。製品・サービスの利用だけではない。私たちは、相当な長時間を企業に勤めることで過ごしており、多くの家庭は、企業勤務から得られる賃金・年金によって生計を立てている。私たちの生活は、企業と切っても切り離せない関係になっている。個人の家庭生活だけではない。企業の事業活動や企業が提供する製品・サービスによって、経済・社会・自然などの環境が大きく変わる。法人税や所得税など事業活動から得られる税収の多寡によって、国家の状態も変わる。このように現代社会は、企業を中心に成り立っている。企業が優れた事業活動を行えば、社会は発展し、私たちの生活も豊かになる。もちろん、その逆になってしまうことも珍しくない。企業が優れた事業活動をして個人や国家に大きな価値をもたらすことができるかどうかは、現代社会の最重要課題の1つだと考えてよいだろう。(1)企業を中心に動く現代社会14

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