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企業は、ゴーイングコンサーンとして半永久的に存在し、活動し続けることが大切である。そのためには、顧客満足につながる価値を提供することが求められる。資本主義経済の中で、企業が利益を追求するのは当然であり、継続的に利益を上げられない企業は存在し続けることができない。企業にとって最も重要なことは、ゴーイングコンサーン(継続事業体)として半永久的に存在し、活動し続けることである。企業は社会から、人材、設備、原材料、資金、情報など貴重な経営資源を調達して事業を営んでいるので、事業を途中でやめるわけにはいかないのである。ゴーイングコンサーンとして半永久的に存在し、活動し続けるために大切なことは、顧客満足を基本理念に据えた経営を行うことである。顧客をないがしろにして自社の利益のみを追求し、コストを削減すれば、短期的に利益を上げることはできても、顧客はその企業に対して不満を感じ、企業から離れていってしまう。企業は、商品やサービスを通じて顧客に満足を与えることによって初めて存在する意義があるといえる。それでは、企業が顧客満足を基本理念に据えた経営を行うには、どうすればよいのだろうか。そのためには、企業で働く1人ひとりが顧客満足を行動規範として捉え、「何をしたら顧客が喜んでくれるか」「顧客のために自分ができることは何か」、あるいは、「自分が顧客だったらどうされたいか」「自分が顧客として何をしてもらったときに満足したか」といったことを常日頃から考え、実行することが重要である。1人ひとりの行動はささいなことかもしれない。しかし、企業全体として捉えれば、1人ひとりのささいなことの積み重ねが顧客に大きな満足をもたらすことも多いのである。point(1)企業にとっての顧客満足(2)顧客満足に向けた活動unit4顧客満足とマーケティング20
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