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メーカーは、若年人口の増大と家族形成のおかげで利益を上げ、成長することができた。各国の自動車や家電メーカーも同じであった。しかし今日、ターゲット市場は変貌している。90年代の米国ハイテク株のバブル市場は45歳未満人口の市場であり、投資信託や私的年金といった長期投資市場は50歳以上人口の市場であった。国内でも、介護・健康、観光、環境といった「新3Kビジネス」は、中高年齢者層への訴求性が高い。もちろん、若年層市場の形も変わる。中産階級がかつて複数の子どもに掛けていたコストを一人に掛けるようになってきており、新手の高級品市場が形成されている。③内部環境の変化外部環境の変化に伴って内部環境も変わる。気まぐれな顧客は商品やサービスに新たな価値を要求する。競合企業が新たな価値をアピールすれば、それに比例して顧客の期待値も上がり続ける。企業がイノベーションに本腰を入れて取り組むためには、これまでとは異なる能力や機能が求められる。一方で、情報や技術・ノウハウの管理方法は、統合型から分散型になっている。企業活動に必要とされる知識が高度化し、専門化したことにより、内部で維持するには費用が掛かりすぎるようになったためである。そのため、いかなる企業も、他の組織や技術とのパートナーシップが事業発展の鍵になってくる。対顧客だけでなく、手を組むパートナーにとっても魅力的な存在にならなければ、企業は生き残れない。④求められる国際競争力また、多くの企業においては国際競争力の強化が経営戦略上の重点課題になっている。もはや、賃金コストの優位性によって、企業の発展や一国の成長を図ることは難しい。いかに賃金を安く抑えたり関税を高くしたりしようとしても、世界的なリーダー企業と同水準の生産性を達成しない限り、繁栄はおろか、生き残ることさえできない。8
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