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創造のマネジメントでは今後、上級管理者はどのような役割行動を目指していくべきなのだろうか。以下に示すのは、本学の調査・研究によって導き出した「幹部人材に求められる役割行動」である。3つのカテゴリーと9つの役割行動で形成される(図表1-2)。現状のビジネスを維持・強化することも必要だが、その管理は課長級の役割である。上級管理者が注力すべきテーマは、新しい価値を生み出す「創造」のマネジメントだ。そして、新たに価値を創造しようとするのであれば、現行の組織体制や経営資源では賄いきれないことが多いため、必然的に「変革」のマネジメントが必要になる。創造と変革を推進する一方で、組織には守らなければならない価値基軸がある。その代表格が、ステークホルダーや社会規範、企業理念と向き合う姿勢である。これを「持続」のマネジメントと呼ぶ。組織の持続というと、内向きのイメージがあるが、目指すのは逆である。常に外を(3)創造・変革・持続をマネジメントする12■図表1-2 幹部人材に求められる役割行動(産業能率大学総合研究所)役割1.・戦略構想の立案2.・潮流変化の取り込み3.・革新価値の創出具体的行動挑戦的かつ合理的な長期ビジョンと到達シナリオを描く自社・自組織の競争優位性を認識し、その構築・強化策を具体的に導き出すそれぞれの施策が互いに整合性を持つようなストーリーを組み立てる自業界・自社を取り巻く潮流の変化を先々まで読み取り、チャンスとリスクへの対応策を導き出す組織メンバーが変化や先行きの動向について常に認識できるような仕掛けをつくる組織メンバーの創発活動を通じて、価値ある情報が入手できるような独自のルートをつくる成果を生み出す新たなビジネスモデルや業務モデルを考案し、試行する価値を生み出すような基礎的な活動(研究、学習、リサーチ、開発)を推進する顧客やパートナーとのやりとりの中で、相互にアイデアを出し合って新たな価値を創出する
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