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102ベルで理解することに等しい。その言葉を思い出すだけで、選手は自分たちが今、何をすべきかについて明確な指針を得ることができるのだ。 第2に、組織文化の学習に寄与することである。ある組織に所属するメンバーが自分たちの間で通用する言葉を共有することは、自分たちらしさを自覚するきっかけになる。すなわち、言葉の共有はメンバーが自分たちの組織文化を学習することを促進するのである。 例えば、新人選手が初めて湘南ベルマーレの練習に参加したら、周囲の先輩たちの間で飛び交うキーワードに最初は戸惑いを覚えるかもしれない。しかし3カ月もすれば自ら「テイクリスク」とか「ヘッドダウン」といった言葉を使いこなしながら、目指すサッカーについて周囲とコミュニケーションを交わすようになるだろう。こうして新しいメンバーは、「ベルマーレの選手」になっていくのである。4.温かいまなざしと一定の距離感 曺監督が、湘南スタイルを体現するプレーを選手に要求するのは、「自分が信じるサッカーを通じて成果を出したい」と同時に、「個々の選手にサッカー選手として大きく育ってほしい」と願う気持ちからだ。「テイクリスク」を求めるのは、ゴールを奪って試合に勝ちたいだけではなく、選手として一皮も二皮もむけてほしいからである。そこには選手の成長を願う温かいまなざしがある。 一方で「特定の選手に対する思い入れというのはありません」とインタビューには答えている。「選手と過ごす時間の長さというのはあまり関係ない」「長く時間を共に過ごすことは互いの緊張感を薄めるデメリットもある」とも言う。そこにはプロの指導者としての良識、選手と一定の距離感を保つ彼の流儀を見て取れる。 すべての選手にオープンに接し、自分の理想のサッカーを絶妙なワーディングや分かりやすいエピソードでありありと語る。共鳴して応えてくる選手と共に湘南スタイルを極めていく―それがリーダーとしての“曺貴裁スタイル”なのだろう。 2015年のJ1において、湘南ベルマーレは8位という成績で残留を決めた。湘南スタイルがJ1においても十分通用することを証明してみせた。その一方で、2016年は、湘南スタイルを支えてきた永木、秋元、遠藤、古林といった主力選手をビッグ
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