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91 「サッカーというスポーツは、限られた時間内に相手ゴールに1回でも多くボールを入れたチームが勝つスポーツである。すべてのプレーや戦術はその原則に基づいているべきである。また、パス、ドリブル、ポゼッション(ボールの支配)等はゴールを奪うための手段であり、目的ではない」 「昨今、“ポゼッション”という言葉や“ボールも人も動くプレー”という言葉がよく聞かれるし、メディアでも使われるようだ。しかしそれらは目的と手段を混同していないか?」 「相手よりもたくさん点を取ろうとすれば、より相手ゴールの近くでプレーする方がいいし、相手陣地のペナルティエリア内に、よりボールを運んだ方が得点の可能性も高まる。また、横につなぐよりも縦(前)へボールを運んだ方が、より相手ゴールに近づける」 縦へのパスは相手にボールをカットされる可能性が高くなる。しかし、そこをどんどん狙っていくという戦い方は、失敗を恐れずに個人としても選手としても挑み続けろという監督から、そして湘南ベルマーレというチームから選手に発せられるメッセージでもある。 トレーニングは、そうしたチームの考え方や監督のメッセージを選手たちに理解してもらうためにある。また、選手とのコミュニケーションは、チーム(組織)として何が良くて何が良くないかという共通理解を深めるためにあると曺監督は考えている。守備も攻撃的に 守備も、あくまでもゴールを意識したものだ。相手にボールを奪われた際に、どのようにボールを奪い返すかには2つのパターンがある。①自陣のゴール前に戻り、フォーメーションを整えてディフェンスの網をかけ、相手が入ってくるのを待ち、網にかけて奪う。②自ら相手のボールホルダーへ仕掛け、奪いに行く。湘南スタイルでは、この②を採用する。 サッカーというスポーツには、攻撃・守備・切り替え(トランジション)という3つのシーンがある。もちろん、この3つのシーンは常に連動し、繰り返している。曺監督は、この3つのシーンのつながりをスピードアップすることで、失点のリスクを減らし、得点のチャンスを増やそうと考える。 ボールを奪われれば、その瞬間から相手ボールへチャレンジし、できるだけ早く奪い返し、そこから攻撃を仕掛ける。そうなると自然とボールを奪い返す位置も相手ゴールにより近くなり、その後の攻撃(得点)チャンスも大きくなる。いかに勝つか いかに負けるか プロのサッカーでは、1−0でリードしているとき、あまり攻め上がらずにボールをつないだり、コーナーでボールをキープして時間を稼いだりすることは戦術の1つであり、非難されるべきものではない。

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