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●366-1マクロ的な情報とミクロ的な情報財務情報 改善対象の選定と方向づけ マクロ的な財務情報 −決算書に表示された企業全体の情報 ミクロ的な財務情報 −個々の経営活動の場面を明らかにする情報 効率的な経営活動の展開 すいのである。財務情報には「ミクロ的な情報」もある。これは決算書に表示されたような企業全体に関する情報ではないが、個々の経営活動の問題を明らかにするのには最適なものである。たとえば、個々の製品の製造原価に関する情報や部門の業績、個々の取引先の採算性などに関する情報などが、ここでいうミクロ的な財務情報である。このような情報は、管理システムの構築によって得られる管理コストの節減効果を明らかにする、といった場合にも有効なものである。マクロ的な財務情報によって改善対象が選定され、改善の方向づけが明確になった後に、具体的な改善活動を展開し、新しいシステムによって業務が運用されるようになるが、その際には、ミクロ的な情報が必要となる。個々の場面に関するミクロ的な情報を上手に活用することによって、効率的な経営活動の展開が可能となるのである。

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