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1マーケマーケテティィングの基本概念3●ポイント■１　マーケティングとはどのような活動か「マーケティングとは何か」と聞かれたら、何と答えるであろうか。「市場調査」や「販売促進」と答える人が多いのではないだろうか。確かに「市場調査」や「販売促進」も、マーケティングの重要なプロセスの１つである。企業のなかのマーケティング部では、「市場調査」や「販売促進」を主な業務としている企業も多い。しかし、高度に発達した経済社会において、マーケティングを「市場調査」や「販売促進」に限定した活動と考えるのは、あまりにも狭い考え方ではないだろうか。マーケティングを英語で書くと「Marketing」、つまり市場「Market」の進行形「ing」である。このことは、市場を動いているものとしてとらえるという発想をもとに、動いている市場に対して、どのような対応をしているかを表している。最も広義な言い方をすれば、マーケティングとは、「市場に対応するためのすべての活動である」ということもできる。市場には売り手と買い手がいる。売り手（供給者）と買い手（需要者）、各自が自分の必要なモノを交換して得ようとする場が市場である。労働市場といえば仕事を求める人と人材を求める企業が出合う場であり、金融市場といえば資金を必要とする人と資金を出資してもいい人の交換を創造する場である。ま■マーケティングとは、どのような活動で、企業にとってどのような役割を果たすのかを考えてみる。■マーケティングを実践するときに考えなければいけない視点には、どのようなものがあるかを考えてみる。■マーケティングの定義について、そのポイントは何かを考えてみる。第１章　価値創造活動としてのマーケティングングの基本概念