B1B0
3/11

前年の手取り収入、実際の支出・貯蓄データをベースにして、翌年から先10年まではそれをもとにした予測をたてます。これを実際にキャッシュフローに落とし込みます。思うようにお金が貯まっていかない場合、収入に対して支出が多すぎる可能性がありますので、その場合は保険その他、家計の見直しを行います。家計のムダを削り、資産運用に回せるお金を増やすことで、より効率的に資産運用を実現しようというわけです。資産運用を始める前に、まずは家計の現状把握と修正を行うことが大切なのです。わが家にどれくらいの資産があるのか、全体を把握している人は意外に少ないものです。しかしながら、全体を把握せずに投資に振り向ける割合は決められません。そこでまずは「バランスシート」を用いて資産と負債のバランスを確認して、純資産を把握します。残念ながら、私たちはいつも計画通りに進んでいけるわけではありません。病気や災害、失業他の不測の事態に直面することもあります。それでも家計を守らなければなりませんが、こんな時すぐ使えるお金がなければ身動きすらできません。またお金があっても、ほとんどを投資に振り向けてしまっていたら、取り崩しによって大幅な元本割れになったり、解約ペナルティを課せられたりして、殖やすどころ120万円200万円200万円65万円○住宅ローン負債合計1500万円純資産(資産−負債)2085万円負債+純資産■図表2−2バランスシートの例資産○金融資産 預貯金 個人向け国債 株式投資信託○生命保険の解約保険金○不動産資産合計第2章 ライフプランを実現する資産運用の基礎知識負債1000万円1000万円1085万円2085万円29(2)「バランスシート」で資産・負債のバランスを見る

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る