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かお金を減らすことすらあります。こうした時も慌てずに運用を続けられる金額だけを投資に回すべきと肝に銘じましょう。家計や就労状況にもよりますが、少なくとも半年分の生活費相当分程度は、近年中に使う予定のあるお金とともに分けておきたいところです。よって投資に回せるのは純資産からその分を引いた金額が目安です。また、家計の健全性を向上させるには、負債を減らすことも大切です。繰り上げ返済によって重い金利負担を軽減させることが、資産運用よりも効率的な場合もありますから、合わせて検討しましょう。資産運用でお金が殖えてくれるに越したことはありません。しかしながら、お金が殖える度合いの高い商品は、同時に元本割れをする度合いも高いものです。私たちにとって大切なことは、できる限り高い利回りを確保することではなく、どの程度の「利回り」で運用できればライフプランを達成するに足りうるのかを考えることです。そこでまずは、資産運用においてしばしば用いられる「金利」「利回り」「利率」について、その意味を確認しておきましょう。「金利」とは、お金の賃借料や使用料を意味する言葉です。私たちが銀行にお金を預けたら、利息が支払われます。預けた元本に対する利息の割合が金利ということになるのですが、金利はケースにより「利率」や「年平均利回り」も表す、広い概念の言葉となっています。そこで、元本に対する利息の割合を表す場合には、一般的には「利率」が用いられます。利率(%)=利息÷預けた金額×100一方、「年平均利回り(利回り)」とは、ある一定期間で得られる1302(1)金利と利回り必要資金を年何%で運用すればよいか

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