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01980年015525201510051015191 出所: IMF「World Economic Outlook(April 2014)」注:2013年までは実績値で2014年以降はIMF予測値兆ドル8590952000▶ 図Ⅰ-2-1 主要国の名目GDP推移米国日本中国インドなぜ「失われた20年」と呼ばれるようになったのかと呼ばれていました。ところが10年経っても景気は大きく好転せず、低成長に喘ぐ期間は20年近くにも及びました。 この「失われた20年」の間に大きく飛躍したのが中国です。89年に天安門事件が起きて国際的に批判を浴びたものの、92年から経済の改革・開放路線を推し進めました。豊富で安価な労働力を生かして「世界の工場」となった中国は90年から2010年までの20年間に、米ドル換算でGDPを15倍以上に拡大させました。一気に日本を抜き去り、世界第2位の経済大国に駆け上がりました。実質GDPの伸び率が経済成長率 2010年以降、中国経済の成長速度は鈍化してきました。それでも国際通貨基金(IMF)は2010年代の後半において、中国は6〜8%程度の成長を維持できると予測しています。その予測通りならば、2020年頃に中国の経済規模は米国にかなり肉薄することになります。近い将来、GDPで米中が逆転する可能性も指摘されているのです。 世界経済の勢力図を塗り替えているのは中国だけではありません。同

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