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このとき注意しなければならないのは、マネジャーが自分自身に当てはまりそうな資質や性格のみを挙げるのではなく、マネジャーとして一般に求められる資質などを挙げることです。ジョハリの窓には、自分にも他人にもわかっていない「未知の領域」があるため、一見すると当てはまらないような項目もここでは挙げておいた方がよいでしょう。 Question Answer (1) マネジャーに求められる資質・性格の列挙 (2) ジョハリの窓への当てはめ ●責任感が強い ●創造力がある ●誠実である ●好奇心が強い ●先見性がある ●打たれ強い マネジャーは自己分析にジョハリの窓をどのように活用できますか? ●計画的である ●話し上手である ●社交的である ●行動力がある ●思いやりがある ●洞察力がある ●段取りが上手い ●傾聴力がある ●洞察力がある ●理性的である ●慎重である ●向上心がある ●礼儀正しい ●楽天家である ●忍耐強い ●統率力がある ●面倒見がよい など ジョハリの窓は、マネジャーが理解している「自己」と、部下が理解している「マネジャー」との関係を整理し、相互理解を促進してコミュニケーションを円滑にするのに活用できます。 マネジャーと部下のそれぞれについて、ジョハリの窓で示される4つの領域に当てはまる性格を明らかにするには様々な方法がありますが、例えば次のようなやり方で個々のチームメンバーについてジョハリの窓を完成させてみるとよいでしょう。 マネジャーとして望まれる資質や性格をできる限り多く列挙します。以下に、その項目例を掲げますので参考にしてみてください。 次に、マネジャーは、挙げられた資質などのうち自分自身に当てはまる項目を選びます。当てはまりそうな項目は複数選択します。同様に、部下にもマネジャーに当てはまると思う項目を複数選択してもらいます。このとき、あらかじめ用意しておいた資質や性格以外の項目を部下が思いついたときは、それも追加してもらいます。 このようにしてそろったマネジャーについての評価をジョハリの窓に当てはめていきます。すなわち、マネジャーも部下もともに選択している項目は「開放の領域」に、マネジャーのみが選択している項目は「秘密の領域」に、部下のみが選択している項目は「盲点の領域」に当てはめ、最後にマネジャーも部下も選択しなかった項目を「未知の領域」に当てはめます。これでマネジャーについてのジョハリの窓が完成しました。

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