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text photograph by Tamon Matsuzono「ʼ11栄年W杯冠で日を本サッ摑カーん界に新だたな4歴史つを刻のんだ法なで則しこた」ち。その潜在能力を、指揮官はどのように引き出したのか。よく見聞きし理解した上で的確な判断を下す、佐々木流指導術の真髄を〝4つの法則〟から読み解く。ミムbラy Yユusウukスe Mケmu=ra文松園多聞=写真佐々木則夫選手たちの声に耳を貸し、上手にやる気を出させる。i析分底徹][      った方策はどのようなものだったのか。ʼ11年てみると、そこには4つの法則が存在した。数の選手から似たような声が挙がった。キャプテンの澤穂希は、試合の後に佐々木「ノリさんとはそういうことを言って怒られるとか、信頼関係を失うという間柄じゃないので、遠慮なく相談できますね」澤にためらいはなかった。18年にわたり代表チームでプレーする彼女は、数々の監督とともに戦ってきたが、「最も選手との距離が近いのは佐々木監督ですか?」と問われると、来なかっただろう。彼は、選手の意見を取り入れる柔軟性も併せ持っていたのだ。近く練習を行なうことが多々あったが、イングランド戦以降は選手の意見を考慮世界ランク4位(ʼ11年W杯開催時)の日本を頂点へと導くために、佐々木則夫監督が取W杯大会期間中の采配術や指導法を振り返っ今大会で唯一敗れたイングランド戦後、複「疲れがたまっていて動けなかった」の元を訪れ、選手たちの声を伝えた。「私はそう思います」と断言した。無論、佐々木がただの話しやすい〝オジサン〟ならば、チームを世界一に導くことは出大会序盤は1日に1時間半から2時間し、短めになった。その代わり一つひとNorio SasakiNumber 784AUGUST 20111958年5月24日、山形県生まれ。明大を経て、NTT関東でMFとして活躍。引退後は大宮の監督などを務め、’06年に女子日本代表コーチ、’07年に同監督に就任。’08年の北京五輪で4位、’10年にはアジア杯で3位、アジア大会で金メダルに導く。’11年女子W杯優勝Profile40

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