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章2ラインアウト)のテクニック、そしてクリエイティブに戦うことです。国際的な基準でもワークレート(試合中の仕事量)が最も高いよってスクラムからの展開にバリエーションロック)のようなサムライは欠かせません。テクニックに話を戻すなら、日本は、スクラムの強いニュージーランドやフランスと同じについての認識は明確です」っては技術、体力、戦術理解にとどまらず、ひとりずつの個性、内面に着目しなくてはならない。「日本人のメンタリティ」のどこが優れているのか。エディさんは即答した。そして逸話を続けた。ʼ11年春、サントリーにシェリル・ケルダーというスポーツ科学者がやってきた。ʼ03年のイングランド、ʼ07年の南アフリカのW杯優勝にも寄与したエキスパートだ。約1週間の滞在で、パソコンを使用したビジョン・トレーニングなどを施した。けれど、こんなに早く学び、身につけたチームは初めてだと。おそらく日本の教育システムのおかげでしょう」「日本の選手の最もよくないところ、それは本当に自分自身がうまくなろうと思って練習に臨まないところだ。ここにもまた教育シス日本の選手は従順にオカミの伝えを守る。一般に高校ラグビーの練習時間は長く、どう忍耐力の証ともいえる。長短は常に表裏だ。「日本人の修正能力は高い。正しいトレーニの強度が落ちると、あっけなく元へ戻ってしテムは関係している。高校の練習が長過ぎるので、目の前のセッションに全力を振り絞ることができなくなってしまう」しても受け身の習慣はつく。しかし、そのことは、素直に吸収し、長い拘束でも乗り切るングをすれば短期に改善します。他方、練習まう。ここがオーストラリア人と非常に異なるところです。だから日本の選手には常にハードなトレーニングを課す必要がある。しかとが大切なのです」母と妻の国でずいぶんキャリアを積んできという不可解な瞬間はあるのだろうか。ぜと問いかけてきます。日本の選手は素直なだけに、グレーゾーンがあると前へ進まない。トップリーグの強いチームにはあいまいなところがありませんよね」総じて海外からの指導者は、速さなら速さかに「極端なほど明確な方針がないと何者でもなくなる」傾向があるような気がする。そうではありませんか?ると、それまでになかった闘争心や結束力をいきなり見せる。日本人は、このチームのためにと心の底から思うと素晴らしい力を発揮します。だからジャパンでもチームのまとまり、バス停よりもスタジアムの熱狂が似合う人はそう分析した。ホント、ダイジネ。最後のフレーズだけ日本語だった。集団でなくてはならない。ジャパンには素早く動くナンバー8こそがふさわしい。それにが増すはずです。もちろん大野(均=東芝、方法でスクラムを組むことはできない、ここ日本ラグビーの可能性をつかまえるにあた「学習の早さ」「彼女が言いました。世界中で指導してきた反面、こうも言う。第     ■     し長過ぎるのは絶対によくない。集中の持続可能な時間に本当にハードな練習を続けるこた。それでもなお「ここが変だよ、日本人」「日本人は監督やコーチの言葉をそのまま受け止める。オーストラリア人なら、なぜ、なと一方向にばかり流れる日本流を嫌う。でも日本列島に生まれ育った者の精神構造のどこ「日本のチームは、リーグ昇格や降格がかか選手の内面を重視するつもりだ。本当、大事ね」Number 799MARCH 2012Team Management47チーム・マネジメント

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