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●第1歩は﹁健康になろう﹂と強く思うこと世界保健機構︵WHO︶の定義によると軈健康軋とは﹁肉体的︑精神的並びに社会的に良好な状態にあることであり︑単に病気や虚弱ではないことにとどまるものではない﹂とされています︒つまり︑丈夫な体の持ち主で風邪をひいて寝込んでしまうことがないというだけでは﹁健康である﹂とはいえません︒明るく社会に対応できて︑初めて人は健康といえるのです︒﹁肉体﹂﹁精神﹂﹁社会﹂は健康を取り巻いてお互いに影響し合っており︑このどれかが不調になると︑他の2つにも影響が及び︑健康を損なう可能性が高くなってしまいます︒﹁病は気から﹂とよくいわれるように︑精神状態が不健康だと肉体も不健康になり︑病気を招いてしまうのです︒それが反対に︑精神的に健康な状態であれば︑肉体は病気を予防しようと積極的に動きます︒すると︑積極的に人と接することもできるため︑社会生活も健全に送ることができます︒逆に︑仕事や人間関係でトラブルを抱えているなど︑社会的な面であまり好ましくない状態のときは︑精神的にも弱い状態に陥りやすく︑病気にもかかりやすくなったりします︒したがって︑互いに影響し合っている肉体・精神・社会の状態をそれぞれ好転させ︑相乗効果によってさらに好循環を生み出すことが健康づくりを成功させるポイントとなります︒人間は︑なにかを感じ︑それに対処しようとする気持ちによって行動を起こします︒健康づくりも例外ではなく︑自分自身で﹁健康ではない﹂とか﹁このままでは健康ではなくなる﹂という危機感︑﹁健康的で楽しい生活を送りたい﹂という希望を感じ︑﹁健全な生活を実現させたい﹂と思うことが︑健康づくりの行動につながっていきます︒健康づくりを成功させる1つ目のポイントとして大切なことは︑あれこれ方法を考えることではなく︑それ以前に︑﹁健康になろう﹂と思う気持ち︑﹁長い間健康でいよう﹂と思う気持ち知識編第1章自分を知り目標をたてよう10健康への第1歩を踏み出そう今度こそ成功する健康づくりに向けてLecture01

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