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44「敬語には自信があるんですよ! 接客業でバイトしていましたから」。新入社員の中には、こう言う人も多いようです。「もう営業や接客販売を10年以上もやっていますからね、敬語には慣れています」と言う中堅、ベテラン社会人もいます。ですが、そういう方たちが本当に正しい敬語を使っているかというと、いささか怪しいものがあります。コンビニエンスストアやファミリーレストランでアルバイトをして「ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか?」「こちら、ご注文のカレーになります」といった言葉遣いを覚えこんでしまった人がいました。その人は、会社で「ご依頼のコピーのほう、10部になります。よろしかったでしょうか?」と言って上司に笑われたそうです。新人のときに覚えた間違い敬語が直らないまま、やがて管理職になり、部下から「部長の敬語、おかしいよね」「うん。でも、放っておくしかないよね。上司に注意できないし」と言われている人もいます。「他の人が言っていたから」と見よう見まねでやっていては、正しい敬語は身につきません。「誰にも注意されないから」と安心しているのも危険です。どんなことでも、自己流や他の人のまねばかりしていては、正しい敬語は身につきません。正しい敬語を身につけるためには、正しい勉強が必要です。【コラム2】「見よう見まね」は危険!

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