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3%  プ 山田さん効果的に使いたいものです。しかし、レゼンの際、聞き手を説得する材料として、グラフを使い方を誤ったグラフをよく見かけます。その特徴は情報量が多いこと。こうしたグラフは解釈の余地が増え、聞く側の関心がよそにいったり、話題がそれたりして、いい印象を生みません。グラフの鉄則。それは「ひとつのビジュアルにつき、ワンメッセージ」です。ノイズになるような情報は極限までカットすることで、メッセージの強度は増します。特に短時間のプレゼンでは、メッセージが一目瞭然で伝わらなければ、グラフにしている意味がないと言えるのです。上げが伸びているのなら、その数字れは単なるごまかしではありません。データの詳細は、必要に応じて出せばいい。ることで、仕事のヒントが生まれることもあるからです。を強調すればいいのですが、必ずしも好ましい結果ばかりとは限りません。そういう場合は「この商品だけは売れている」「前月よりも伸び率が上昇している」など、ポジティブな要素を探し出し、評価基準を変えて〝局地戦〟を仕掛けるのです。こ視点を変えて何かの傾向を発見すただし、誌面の例のように総売り結論  10月の受注数は、9月の6%アップを実現しました!伸びた部分を強調!特にマイナスからプラスへ転じたとき、プラスからマイナスへ転じたときなどはインパクトを与えるために有効。特に突発的な増加(減少)ではなく、長期的なトレンドを表現したいとき、時系列での変化を示したいときには有効。人は無意識に円=欠けた部分がない=すべて満たされた状態=100%と認識しているため、割合を表現するときには円グラフが有効。年代特に個人や取引先の総合評価を表現する際に有効。総合点の大小ではなく、バランスの有無を表現することに威力を発揮。スキル売上棒グラフある量の大小を表現したいとき線グラフ連続的な変化を表現するとき円グラフある量の内訳を表現したいときレーダーチャートバランスの有無を表現したいとき2013年度2014年度12345678910(日) ■30代 ■40代 ■その他リーダーシップAさん管理職平均 コミュニケーション能力実務経験専門知識所要時間売上差を強調したいときに効力を発揮する棒グラフ。単にすべてをグラフ化せず、どれくらい増減したのかを数値や矢印で補足したり、基準値を上に設置したりするといい。実際、人は線で表現すると視線がその線をたどっていく習性がある。変化を強調するには、線をいくつも重ねず、3、4本におさえる。罫線も時により省略してもいい。円グラフで表現する際、小さなデータは視覚的に見づらいため、伝えたい要素以外の「その他」はなるべくまとめる。さらに強調したい数字は大きくし視覚的に訴える。色を変えた平均値と一緒にグラフ化することで、「何が強いのか」という特性を際立たせることができる。軸の目盛りは多いとメッセージが鈍るので、5個程度におさえる。9月10月受注数受注数グラフの内容を「6%アップ」にしぼり、さらに適切な棒グラフと矢印を採用したことで、業績が伸びた事実が強調された。あくまでもゴールは、グラフによってメッセージを伝えること。グラフを作るのがゴールにならないよう気をつけたい。POINT6%UP!7060504030201001000-100-200-300仕事への情熱27026526025525024524047 PRESIDENT●9月から10月の受注数の伸びグラフの効果的な使い方3760

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