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プライベートな情報が信頼を産む笑顔を見るだけで人は楽しくなるミュニケーションの総量深さを心がける。天気や話は、表面的で薄っぺらい。それよりも、好きな女性のタイプや、うすることで、「俺にこんなことまで話してくれるのか」と思い、るからだ。 イリノイ大学のルース・クラークが、自由な会話を八分間してもらった後で、相手の魅力を尋ねるている人ほど魅力的だと評価されることがわかった。ベートなことであれば、何でも構わない。どこに住んでいるかでも、駅に住んでいる」という話をしたことで、「近くですね。今後一緒弾むかもしれない。「関西出身でこうで会いましょうか」という展開もありえる。あるいは、「自分ことで「学部はどちらですか?」上がることもあるだろう。のはいやだという人もいるだろう。だが、話さなければ嫌われることはゼロのままだ。もしれない。けれども踏み込まなければ、いつまで経っても相手か確かなのは、怖がっていては、何間一般では、女性に年齢を聞くことはタブーだとと簡単に「△歳です」と、返事がを好む。生後間もない赤ちゃんに、笑顔でいる人は、信頼されやすいされている。ところが、ニコニコしながら「○○さんはおいくつですか?」と聞くと、意外返ってくることもある。 そもそも、人間は笑っている顔笑っている顔の写真と怒っている顔の写真を見せると、笑っている顔の写真のほうに多く顔を向けたという実験データもある。いつでもニコニコしながら福々しい顔で人に接すれば、どんな話題を出しても嫌われることはない。いつものだ。 オランダにあるアムステルダムパートで見知らぬ人に声をかけ、離れたところにいる別の観察者が人が笑顔を返し、無表情で近づくいう。これは「笑顔の返報性」と呼ばれる心理効果で、笑顔で話しかけると、相手も笑顔を返してくれる。不思議なことに、テレビのけで、視聴者も笑う。笑顔のポスターを見ると、自然に笑顔になることもわかっている。コしてくる。楽しい気分になると「あいつはいいヤツだな」と感じるようになり、それが好意と信頼につながる。普段あまり笑わない人でも、意識して笑い顔をつくるようにすることで、自然と板についてくるものだ。「男は黙って背中で語れ」というが、残念ながら、それでは信頼されるようにはならない。が増えたら、話す内容の経済ニュース、株価の動きなどの中学校時代のトラウマ、失恋話など、プライベートな話をする。そ信頼してくれる。自己開示してい実験を行ったところ、自己開示し相手に開示する情報は、プライコ 世出身地でもいい。「○○線の△△に飲みに行きましょう」と会話がす」と言うと相手も「僕も実家が関西なんですよ。今度、正月に向は□□大学の出身です」と言った「私の後輩ですね」と、話が盛り 取っかかりは何でもいい。あまり考えずに、個人情報を出し、自己開示してみる。個人情報を話すも、好かれることもない。関係性 個人情報を話題にしたことで、相手にムッとされることもあるから信頼されるようにはならない。も変わらないということだ。大学のアニーク・ヴルートが、デ表情を分析する実験を行ったところ、笑顔で近づくと六四・九%のと六四・七%が無表情を返したと登場人物が笑っているのを見るだ 笑顔の返報性を発揮するためには、自分から笑いかけたほうがいい。たえずニコニコしていれば、相手も楽しい気分になってニコニ笑顔(自己開示好意)の返報性平地 勲=撮影 後藤範行=イラストレーション35 PRESIDENT「人望が集まる」ちょっとした仕草とは「個人情報」は聞かれずとも話す信頼しなければ、信頼されない

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