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「もっと営業の仕方を工夫しないといけないなあ。どうしたらいいかな」と自分の営業手法を見直し、パワーアップを目指す人は、挫折にもめげずに意欲的に仕事力の向上に取り組める。数カ月間ノルマを達成できない状況が続いているという客観的状況も、景気が悪いという客観的状況も同じなのに、それらを主観的にどう意味づけるかによって、モチベーションも変われば、その後の行動も変わってくる。そして、いきなりノルマを達成できるようになるとか、景気をよくするとか、客観的出来事の世界をコントロールすることはできないけれども、主観的な意味づけ、つまり受け止め方は自分で自由にコントロールできるのである。このように見てくると、ポジティブ思考が必要な理由がわかるだろう。誰だって失敗なんてしたくない。挫折などとは無縁でいたい。だが、いくら頑張っても力が及ばないこともある。自分なりに成果を出せたつもりでも、上司との折り合いが悪く、正当に評価してもらえないこともある。ライバルがもっとすごい成果を出したため、自分の成果がかすんでしまうこともある。人生に失敗や挫折はつきものだ。そんなときに力を発揮するのがポジティブ思考だ。失敗や挫折に対してネガティブな受け止め方をすればやる気がなくなってしまい、モチベーションとパフォーマンス低下の悪循環に陥ってしまう。だが、ポジティブな受け止め方ができれば、モチベーションを維持することができるし、場合によっては失敗や挫折を発奮材料にしてパワーアップすることができる。私たちは、客観的な出来事の世界をコントロールすることはできないが、起こってしまった出来事をどのように意味づけるかは自由にコントロールできる。そして、私たちを落ち込ませたり、発奮させたりするのは、客観的な出来事の世界ではなく主観的な意味の世界なのである。そのことを踏まえておけば、ポジティブ思考を身につけることがいかに大切かがわかるはずだ。7

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