B8T0
10/12

記憶力の鍛え方第4章きりすることにする95◎5つの「脳慣れプラス」の法則毎日、家族のために、家の掃除、洗濯、料理をしている主婦は、その日に行うべきことの順番を意識して、家事をこなしています。順番を意識することは、海馬のバックグラウンドジョブを駆使することから、主婦はかなりの記憶力を備えているようにも思えます。しかし、海馬には、そのようにすんなりいかない秘密があります。その秘密のキーワードは、「慣れ」です。慣れは、時にとても脳に好都合なプラスの働きをもたらします。慣れによる脳へのプラス面には、次のような5つの法則があります。脳慣れプラスの法則① ・慣れとは、使うべきお決まりの脳番地がはっ会社の入社式、学校の入学式など、いずれも事始めは、緊張するものです。誰しもが最初は緊張して、気合いが入っている割には、能率が上がらないことばかりではないでしょうか。その理由は、新しい課題や仕事内容に対して、使うべき脳番地がはっきりしていないためです。使うべき脳番地がはっきりしてくることが、脳が慣れてくることだと言えます。ですから、物事の初日、最初の1か月、最初の1年は、脳を効率よく使うことができないのです。脳慣れプラスの法則② ・慣れは、脳番地の酸素効率を良くし、脳を楽使うべき脳番地がはっきりしていない時期から、明確に決まるまでの過程をCOE検査で追跡したことがあります。COE検査によって、計測している脳番地での酸素の使い方、いわば脳酸素効率がわかります。5脳に良い影響をもたらす「脳慣れプラス」の法則

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る