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記憶力の鍛え方第4章質問2.初めて行く場所に向かいながら、どうやって道筋を覚えますか?タイプA:「○○を曲がって、横断歩道を右に…」と言葉で覚えるタイプB:目印になる看板を目に焼きつけて覚える質問3.「メープルシロップ」を逆さ言葉にするときは?タイプA:実際に言いながら反対から音を逆にたどっていくタイプB:頭の中でシロップと書いて、それを右から読んでいくどれも右から左にスーッとできる、というほど簡単な課題ではありません。最初は誰でも、頭の中の思考を止めて「えーっとね…」と考える必要があります。そのときに、自然に使う思考系脳番地が、46番とその関連領域だと考えてください。46番地は、左右半球にあって、それぞれ得意とする情報処理があると指摘されています。さて、タイプAとタイプBで、何が違うのでしょうか?タイプAは、自分で繰り返し言葉にしながら確認をとっています。すなわち、図表4−5のように左脳の44番、45番、46番、39番、40番をループのように回転させて思考回路を使っていると考えられます。これが、「言語思考系統」(p.51)のメカニズムです。一方、タイプBは、自分で脳内に映像を浮かべて、カメラのように保存してから、言葉に読み替えています。すなわち、図表4−6のように右脳の44番、45番、46番、39番、40番のループを高頻度に使っています。これが、「ビジュアル思考系統」(p.52)のメカニズムです。あなた自身が、言語思考系統を得意としているのか、言葉の操作が苦手でビジュアル思考系統を用いないとうまく言葉を記憶できないのかを十分に理解しておくべきだと思います。この2つの思考系統のどちらかを無意識に使っていると、たとえば89

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