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未来を見据えた「心配り」65STEP3〈 解 説 〉マネジャーの立場に立つと、「目標達成」と「部下の成長」は常に天■にかけられる問題です。仕事の成果を優先するあまり部下をコントロールしすぎることや、部下の成長を望むあまりあれこれ口出しすることは、いずれも逆効果です。かといって、指示出しもフォローもしない、完全に任せきりの「丸投げ状態」というのも、マネジャーの姿勢としていかがなものでしょうか。そこで参考にしていただきたいのが、かの松下幸之助氏の「まかせてまかせず」という言葉です。できるだけ部下に任せてはいるけれど、常に目配りをして、転びそうになったら手を差し伸べる、転んでしまったら起こしてあげる。決して「放置」はしない、付かず離れずの距離感で部下を見届けることが、長期的な時間軸で部下の成長を考えたときに、上に立つ者の姿勢として大切である、という主旨です。まずは「まかせてまかせず」の感覚を意識してみてはいかがでしょうか。

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