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7474とする人もいます。このようなとき、手引き者はそれが何か、どのような材質かなどを説明します。[1]歩行のポイント1.手引き者の位置、速度 歩くときには、手引き者が視覚障がい者の半歩または一歩先です。また、視覚障がい者のひじの角度が90度に保たれるようにします。原則として、視覚障がい者の速度、歩幅に合わせて歩きます。2.歩行中の説明 手引き中は周囲の様子をできるだけ説明しながら歩きます。黙って歩いていると、視覚障がい者は不安になります。普通、私たちは目で周囲を見て、様々な判断をして行動をとります。視覚障がい者の目の代わりを務める手引き者は、視覚障がい者がイメージできるように、周囲の様子をできるだけ具体的に説明するようにします。 歩行中の説明で特に注意することは、具体的に高さや幅、方向、角度を伝えることです。「上、下、左、右、前、後ろ、〜m、〜歩、〜度」などの言葉を使います。「ここ、そこ、あそこ、あっち、こっち、その辺」などの指示語は、視覚障がい者にはわかりにくい表現となります。[2]階段での手引き方法 階段には、いろいろな種類があります。1段のもの、2段〜3段のもの、20段くらい長いもの、段が高いもの低いもの、幅が広いもの狭いもの、手すりがあるなし、らせん階段や曲がりくねった階段、不規則な階段などです。 まず、昇降する前に、階段があることと、階段の状況を伝えることが大切です。①  階段の手前でいったん止まり、基本姿勢のまま、階段に対して直角にまっすぐに立ちます。階段や段差に斜めから入ると、足を踏み外す危険があります。②  「下りの階段です。1段の高さは20cmほどです」というように、上りの階段か下りの階段かと、1段の高さを伝えます。段数が少ない場合には、段数も伝えるようにします。一段の幅が狭い場合は、注意を促す意味で1段の幅についても伝えます。③  階段の始まりを白杖または足で確認してもらいます。手引き者は、視覚障がい者図2−6−11 手引きの基本姿勢51015202530

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