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1 大火とは、建物が焼けて壊れた面積が1万坪■■(33,000㎡)を超えるものをいいます。現在、このような大火のおそれは少なくなっていますが、建築・消防法令の整備や消防力の強化が進められてきているにもかかわらず、大規模、高層、特殊構造の建築物の増加にともない、依然、建物火災を中心に出火件数は全国で48,095件を超えています(2013年)。 火災発生にいたる経過により、火災は、火気または可燃物使用時の不注意や、放火などの人為的な原因によるものと、落雷、地震など自然的な原因によるものに分類されますが、火災の大半は、人■■為■的なものが原因です。 2013年における出火原因として最も多いのは放火で、順に、たばこ、たき火、こ第 節2158 漏洩による人的被害については、内容物が有毒ガスや可燃物などのときは、これが漏■れた場合に、風の強さや向きによっては急速に広がりますが、ガスは目で確認できないため、周辺住民は迅■■速■■な避難が必要です。※共振現象(スロッシング)… タンクのような液体を入れた容器に周期的な振動を与えた場合、タンク内の液面が大きく揺れる現象。著■■■■しく大きく揺れた場合、タンクの破壊などにつながる。6 長周期地震動は、震源地との距離が離れていても発生するという特徴があります。その影響は、揺れる周期の短い中低層のビルや戸建住宅などでは小さいですが、周期の長い超高層ビルでは大きくなり、都市特有の被害を発生させます。 超高層ビルは木造建物などに比べれば、地震でビル自体が大きく破壊することは考えにくいですが、長周期地震動の影響で、上層階では最大数mの横揺れが予想され、室内の家具や人々の安全に甚■■大■■な影響をおよぼす危険性があります。また、エレベーターや配管などの設備、外壁などにも被害が起こる危険性があり、このような被害を防ぐ目的で、これらの施設には建物への揺れの影響を小さくする振動制御装置を設置するなどの対策が行われつつあります。510152025火災長周期地震動と超高層ビル、マンション火災の種類
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