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伝える知識とスキルを学ぼう若い人は、年長者に話しかけにくいかもしれないけど、こっちも気を使っているんですよね。でも、とにかく話さないと始まらないしね。若い人には、遠慮しないで積極的にコミュニケーションを取ってもらいたいよね。ただ、若手にとっては、そこが難しいんじゃないですか? 「遠慮するな」と言われて親しい態度を取ったら、今度は「馴れ馴れしい」とか「失礼だ」と言われて、どうしたらいいのか分からなくなっている人も多いようですよ……。それは、相手や場面にもよるから一概には言えないけどね。その「どうしたらいいか」を自分なりに探るのが、人間関係づくりってものじゃない?そうですよね。ものの言い方には一つの正解があるわけじゃないんですから……。そこを、いろんな人と接して経験を積んで、身につけていってほしいよね。◎先輩や上司も悩んでいます。「礼儀正しさ」「ホウレンソウ」「よく聞く」などポイントを押さえて、積極的にコミュニケーションを!仕事では、報ホウ告、連レン絡、相ソウ談をまめにしてほしい。いくら調子よくおしゃべりができても、肝心なことを伝えてくれないんじゃ困るばかりよ。あと、分からないことはなんでもどんどん聞いてほしいです。質問してくれれば、こちらもいろいろと伝えられるしね。ただねえ……同じことを何度も尋ねられるとイラッとはする。しっかり話を聞く、大事なことはメモする、覚える。これはちゃんとやってくれないと。こちらの話をしっかり聞いてくれれと思いますしね。結局は、自分から話してほしいし、こちらの話をよく聞いてほしい、という当たり前のところに落ち着くよね。それは、若い人たちも同じように思っなるほど!「言うだけでは伝わらない」ということは、お分かりいただけましたか。次は知識とスキルです。伝え方には、数多くの先人が、長い時間をかけて研究し、積み上げてきた方法や原則、コツがあります。社会で広く活用されている、知識とスキルを身につければ、発言をよりよいものにすることができます。対応を求められる状況がよくあります。そんなときに焦って余計なことを言ったり、失言を恐れて口ごもったりするようでは、せっかくの知識やスキルが活かせません。ルにたとえられます。ボールを受け取り、自分が話す番になったら、すぐに相手が取りやすいボールを投げてあげたいですね。そのためには、やはりトレーニングが必要です。「知っているけれど、できない」では、ビジネスシーンで役に立ちません。別に時間を割く必要はありません。毎日の会話や会議、プレゼンテーションや商談など、さまざまな機会を活かして、知識を活用しスキルを実践していきましょう。う姿勢でいれば、力はどんどん磨かれます。ただし、ビジネスでは急な発言やとっさのコミュニケーションは、よくキャッチボー伝えるためのトレーニングと言っても、特日頃から、「伝える力を身につけよう」とい先輩社員や管理職の人たちにとっても、新人、若手世代とのコミュニケーションは悩みのタネです。先輩と上司の会話を覗いてみましょう。若手の気になるところは?若手にまずしてほしいことは?第1章 「伝える」ってなに?上司B先輩A上司Bそうかもしれないね……。先輩Aているんじゃないでしょうか?上司B上司B先輩Aば、その人の話も聞いてあげなくちゃ先輩A上司B上司B先輩A先輩A上司B 7 先輩・上司はどう考えているの?COLUMN
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