1IAL0-01-0001
7/10

17ケース1言われたことしかやらない面談から2週間が経過したとありますが、このままでは同じ状況がずるずると続いてしまう可能性があります。あらためて荒牧さんときちんと話し合いをしなければなりません。話し合いを通じて、お互いの理解・認識をすり合わせるのです。(1)できていることに対してきちんと評価する「指示待ち人材」という言葉は、若手社員だけではなく、日本企業で働く社員全般を指して使われることが多いようです。それも、一般的にはネガティブな人材像として使われます。しかし、指示したことを指示したとおりにやってくれる人は、ある意味、組織としてはありがたい存在です。その点では、荒牧さんは指示されたことを真面目に遂行していますし、ミスも少ないようです。そのことに対してきちんと評価し、感謝の気持ちを言葉に出して荒牧さんに伝えることが大切です。このプロセスがなければ、いくら指導者側から一方的に説得しても、荒牧さんの意識や行動を変えることは難しいでしょう。(2)本人の考えを受け止めるその上で、「なぜ言われたことしかやらないのか?」という本人の真意やその原因を探ります。その結果次第で、対応策も当然ながら変わってくるからです。そのためには、荒牧さんの考えをしっかりと聞き出すことが必要です。例えば、荒牧さんの考える「仕事」とはどのようなことを指しているのか、自分の中で捉えている「その仕事の合格点」はどのようなものなのかといったことを質問し、相手の話を傾聴するのです。そのとき、こうした個人の価値観に基づくようなことは素直に言葉に出しづらいでしょうから、相手の発する言葉だけでなく、口調や雰囲気なお互いの理解・認識をすり合わせる

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る