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味が複雑味がシンプル147香りが高いコクのあるタイプ香りが低いじゅくしゅじゅんしゅ香りの高いタイプ軽快でなめらかなタイプ日本酒の香味 他のタイプと比較すると、比較的低コストで製造できることから、価格帯もリーズナブルなものが多い。くんしゅ薫酒そうしゅ(1)香味特性 日本酒の中では最も軽快でシンプルな香味特性を持つ。旨味やコクが少なく、「淡麗」「スッキリ」「飲みやすい」などと表現されることが多い。また、甘味成分の少ないドライテイストの商品、シャープな(キレの良い)飲み口を持つ商品も多い。(2) 該当する日本酒など 醸造アルコール添加量の多い普通酒や本醸造酒、高精白米を使用した日本酒(ただし、吟醸香の発現が低いもの)、加熱殺菌(火入れ)をしていない生酒、低アルコールタイプの日本酒などが主に該当する。 さらに新潟県のように「淡麗辛口」をコンセプトとする地域では、「大吟醸酒」「純米酒」などの特定名称酒を問わず、ほとんどが「爽酒 軽快でなめらかなタイプ」に該当することもある。 なお、爽酒に該当しやすい普通酒が日本酒全体の約65%を占めることや、1980年ごろからの「淡麗辛口ブーム」により、このタイプが一気に台頭したことにより、日本酒の中で最も多いのが爽酒となる。熟酒熟成タイプ醇酒爽酒2 爽酒 軽快でなめらかなタイプの特徴ここでは、「爽酒 軽快でなめらかなタイプの特徴」と題し、「香味特性」「該当する日本酒」などについて解説する。

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