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3「原料米の品種」が明確な商品5極端な高精白米を使用した商品6「新酒」「ひやおろし」といった季節商品7「全国新酒鑑評会金賞受賞」といった国内受賞歴1店舗のメニューやPOPには「唎酒師厳選日本酒」2どんな質問にも答えられるように商品情報およ4容量表記の際は、「升、合、勺」といった尺貫法の35242 ターゲットとなる消費者の意向に応えることはセールスプロモーションの基本であり、日本酒も例外ではない。特に、酒類のような嗜好性の高い商品は、消費者層別にセールスプロモーションを実行することが不可欠となる。ここでは、前述した消費者層を「愛好家層」「グルメ・トレンド重視層(インバウンドゲスト含む)」「ビギナー層」に分けて解説する。日本酒の消費者層(イメージ)愛好家層グルメ・トレンド重視層(インバウンドゲスト含む)1「生きもと酛」「山やまはいもと廃酛」などの伝統的製法で造られた商品2「無むろかなまげんしゅ濾過生原酒」などの人気スペック商品(山田錦、雄町、愛山など)4酵母の種類が明確な商品(1801号、M310など)(精米歩合20%以下など)がある商品8香味特性では、「醇酒」や「薫酒」を好む傾向にあるなどと表記することび酒蔵情報を収集しておくことPOPやメニューには、品種名、精米歩合、日本酒度、酸度、アミノ酸度といったスペックを詳しく記載すること単位を用いること常温や燗酒での提供、陶磁器のような和を感じさせる酒器での提供、酒の肴的な料理との組み合わせ、または日本料理(和食)との組み合わせ提案を基本とすること愛好家層向け品ぞろえ例愛好家層向け提供例(1) 愛好家層の傾向 どの酒類にも愛好家は存在するが、消費者全体からすると少数派である。ただし、日本酒愛好家は近年の人気で増加しており、比較的年齢の高い男性が多いようだ。「日本酒の飲用頻度が高い」「比較的高額な商品でも購入する」「商品知識が豊富」「個性的な香味を好む(淡麗辛口などの定番商品は好まない)」「希少価値の高い商品を好む(大手酒蔵産の商品を好まない)」といった傾向にある。(2)グルメ・トレンド重視層(インバウンドゲスト含む)の傾向 飲食や酒類に対する関心の高い消費者が増加していることは、各種メディアにおける特集の多さからも見てとれる。この層は、元々音楽やファッションなどへの興味が高いことから、たビギナー層1 消費者層別ここでは、「消費者層別」と題し、前述した「愛好家層」「グルメ・トレンド重視層」「ビギナー層」の傾向と、それぞれの層に有効と思われる品ぞろえ例や提供例を解説する。

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