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(3)適切なフィードバックとメンバーの気づきここで、具体的な例で考えてみましょう。あなたは営業部門のチームリーダーだとします。この部門の基本方針は「売れれば良い」ではなく、「利益率を改善しながら販売数を伸ばしていく」というものです。この方針に沿って各チームには、利益率と販売数の2つの目標が割り振られています。このような状況で、あなたのチームのメンバーであるAさんがある顧客から、「今度の新商品は、性能的に非常に魅力的ですね。ぜひとも購入したいと思っています。しかし、価格が当社の予算を大幅に超えていて困っています。購入量を多くしますから、ディスカウントをお願いできないでしょうか?」と、言われました。Aさんは大口での購入をしてもらえれば自分の販売数の目標が達成できるので、この機会を逃したくはないと考えました。しかし、多くの数量でディスカウントをしてしまえば利益率が大きく悪化してしまいます。悩んだ揚げ句、Aさんは利益率の目標達成は後回しにして、とりあえず販売数の目標を達成するために顧客からの要望を受け入れたいと思うに至りました。そこで、顧客と具体的な話を進める前に、ディスカウントの許可権限のあるリーダー(あなた)に下記のような相談をしてきました。「新商品の値引きの許可をお願いします。私が担当している顧客から大口取引の引き合いをいただいているのですが、金額面での折り合いを付けることが難しく、ボリュームディスカウントを打診されています。販売数が少ないのであれば値引きはしないところですが、今回は大口ということで、値引き対応をしたいと思っています。許可いただけますか?」ケース:Aさん 利益率と売り上げの目標達成に向けて8

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