電話応対レベルアップ術
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背筋をまっすぐに背筋をまっすぐにみぞおちを前に向けるみぞおちが圧迫されていい声が出ない①よい姿勢②猫背みぞおちを口から吐く前に向ける鼻から吸うお腹を膨らませる①よい姿勢①吸うときみぞおちが圧迫されていい声が出ない口から吐くお腹をへこませる②猫背②吐くとき23改善していきましょう。見ていきましょう。①姿勢をよくする自分の声について悩み、「もっとこんな声ならいいのに」と願望を持つ人は少なくありません。よくある悩みについて、考えられる原因とともに22ページ下に挙げています。これらは代表的なものですが、他にも「早口になりがち」「滑舌が悪く、聞き返されることが多い」「少し長めに話すと、声がかすれる、枯れる」など、いろいろな悩みがあるようです。こうした悩みは、基本トレーニングを行うことで声は身体を使う点でスポーツに似ているとすでに述べましたが、トレーニングにより体力や柔軟性をつけることで、声の出し方を改善したり、声の質を上げたりすることができます。それでは、基本中の基本である姿勢や呼吸から下図のように背筋を伸ばし、リラックスして姿勢をよくしてみましょう。無理に胸を張る必要はありません。肩の力を抜いて上半身をゆったりさせ、みぞおちを自然に前に向けるようにします。座っているときも、猫背にならないようにします。電話をしながらメモを取るときは、猫背になりやすいので背筋を意識しましょう。②腹式呼吸をする「いい声」ではっきり話すには、「お腹から声を出す」こと、つまり、腹式呼吸が大切です。 呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」という2種類があります。たとえば、走ったあとに肩を上下させてハアハアと息をしているときは「胸式呼吸」に、あおむけに寝てゆったりと息をしているときは「腹式呼吸」になっています。「胸式呼吸」は肋ろっこつ骨と胸の筋肉を動かして肺を横に広げる方法ですが、「腹式呼吸」は横隔膜をより大きく上下させて深く呼吸する方法です。(1)お腹を膨らませながら、鼻から息を吸う(2)お腹をへこませながら、息を押し出すようにといった動作を繰り返します(下図参照)。胸、肩は動かしたり力を入れたりしないようにして、ゆっくりとリラックスして行ってください。普段から腹式呼吸ができれば、肺活量が増えて声が出やすくなり、相手は聞き取りやすくなります。深い呼吸は心身をリラックスさせますので、電話応対時の緊張感も軽くなります。2声の悩みと原因3基本となる身体の使い方

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