シニアフードアドバイザー資格認定対応 高齢者に寄り添う 食事と調理法
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び鼻6ちょう腸けいを経けい栄養を摂るという目的だけであれば、経えい栄よう養ざい剤談し、その方の状態に合った食品を提供しましょう。人間は動物と異なり食事を楽しむことができます。人と会話をしながら、食事やお酒を楽しむ。そんな時間をこころのよりどころにしている方も多いのではないでしょうか。高齢になり、普通の食事が食べにくくなってきたら、食べやすく形態を工夫したり、食器を替えるなど様々な方面からアプローチを行って、家族や友人と一緒に食事を楽しむことは、その方の人生に大きな影響を与えます。食形態が普通の食事からペースト食やミキサー食になってもよいのです。長い人生の中で、なるべく長く食事を口から楽しんでいただくために、それ以上食形態が落ちないようにサポートすることを目指し、シニアフードアドバイザーの学びを通して、高齢者の食に対する知識と理解を深めていきましょう。なお、飲み込む力や噛む力は人によって異なります。実際に食事を提供する際は、安全のため、医師や歯科医師などの専門職に相シニアフードアドバイザーの学びの核には、ジェロントロジー(Gerontology)という学問があります。ジェロントロジーとは、ギリシャ語のgeron(老人)を語源とする英語のgeronto(加齢・高齢)に科学・研究を意味するlogyがついたものです。一般的には「老年学、老人学、加齢学」などといわれています。これを「創齢学」と表現し、自分の齢(よわい)・人生は自分で創りあげる、や胃ろうから投与すれば、生命を維持するだけの十分な栄養を得ることができます。しかし、それは人として満足がいくものなのでしょうか。食事は、生命を維持する栄養源としての役割だけではなく、美味しいという感動、好きなものをおなかいっぱい食べたときの満足感、家族や友人との楽しい食事の後に訪れる幸福感など、様々な感情を運んできてくれます。はじめにジェロントロジーとは

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