シニアフードアドバイザー資格認定対応 高齢者に寄り添う 食事と調理法
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13くなります。家族や大切な方のサポートが必要となった際、どのような食べ物、調理法が適しているのか。さらに、食事に適した姿勢や高齢者の身体の変化などについても、幅広く学んでいきましょう。 なお、一人ひとりの口腔や食事形態に関しては、医師、歯科医師など専門職を受診していただき、診断をあおぎましょう。 従来、シニアフードの呼称には様々なものがありましたが、平成26(2014)年11月に農林水産省が「介護食品」と呼ばれてきた食品の愛称を「スマイルケア食」とすると発表しました。高齢者向けの食品を、噛むこと、飲み込むことが難しい方のための食品としてだけでなく、低栄養の予防につながる食品、生活をより快適にする食品という広い領域から新たな視点でとらえ直したもので、公募により決定した名称です。 「スマイルケア食」の特長は、高齢者一人ひとりの食べる機能の状態に合わせた食形態が選択できることです。また、見た目の美しさだけでなく、食べる楽しみにも配慮した食品となっています。既存の民間規格である「日本摂食嚥成長するシニアフード まず、シニアフードの知識、理解を深めましょう。 以前の高齢者向けの食品は、通常の食べ物をただミキサーでドロドロにしたり、細かく刻んだりしただけのものが多く、とても食欲をそそられないものもありました。現在は、見た目も美味しそうに工夫された既製品や、自宅で調理したものをミキサーにかけムース状にすることができる食品など、多くの介護食や栄養補助食品などが出まわっています。 しかしながら、たくさんの商品の中から、サポートが必要な方に合った商品を見つけ出すのは大変なことです。そこで、活用できる規格として、農林水産省が「スマイルケア食」、日本介護食品協議会が「ユニバーサルデザインフード」を制定しています。食べる方の「噛む力」、「飲み込む力」に応じて食品が区分されているため、一人ひとりに合った形態の食品を安全に選ぶ目安として使用することができます。スマイルケア食

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