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やかに見えるキャビンアテンダント(CA)だが、深夜勤務や海外との時差など、実はハードな職業だ。そんなハードワークを、CAはどうやって乗り切っているのだろうか。「フライトによって異なりますが、長時間飛行の場合、私たちCAもお休みを頂いて、機内で仮眠を取っています」大手航空会社の現役CAで、広報部に籍を置いている女性は、そう言って成田~ニューヨーク便の勤務スケジュールを説明してくれた(下図参照)。離陸後の約4時間は、乗客への食事サービスや機内販売、化粧室の清掃などを行う。次の約6時間は、乗客が眠る時間帯に入るので、CAもつのスペースに区切られ、フルフラットの状態で仮眠を取ることができる。彼女は「ぐっすり眠れる」と笑うが、すぐに寝つけないこともある。そんなときも「眠れないことを気にしないことが大事」だという。るための工夫は欠かさない。機内は冷えるので、海外で購入したベビー用の湯たんぽをおなかに乗せ、体を交代で食事や休憩を取る。最後の約2・5時間は、再び乗客にサービスを提供する。休憩は二交代制で約2時間。実は、機内にはクルーレストと呼ばれる秘密の部屋がある(保安上の理由で非公開)。一人ずただ、限られた時間でぐっすり眠温めるとよく眠れるという。他にも、好きなアロマをかけたマスクを着けたり、カフェインレスの温かい飲み物を飲んだりしてリラックスする。仕事と休憩のメリハリをつけることで、長時間勤務でも集中力を維持している。現地時間の夕方に到着後は、疲れていても夜まで眠らないように気をつける。「現地では向こうの時間に合わせて生活し、街に出たり、同僚と食事したり、アクティブに活動してメリハリをつけています」。これが時差ぼけ解消の秘訣だ。機内でさまざまなビジネスパーソンを見てきた彼女に、できる人の時差ぼけ解消法を聞いてみた。「慣れたお客さまは、乗った瞬間から到着地の時間で動き、そのときに現地が夜なら、耳栓とアイマスクを着けてすぐに眠っていますね」これなら、まねできそうだ。早めに就寝搭乗開始成田空港出発お客さまサービス(約3時間)機内販売、化粧室清掃など(約1時間)交代で食事(約1時間)2班に分かれて交代で休憩(各人約2時間)お客さまへの軽食サービス到着前の最後のお客さまサービス(約2.5時間)(米国東部時間16:35)到着19:5020:5021:502:505:35到着後23:00到着翌日夜になってから就寝起床&朝日を浴びる街歩き&CA仲間と食事8:00終日現地では、時差ぼけで起きるのに苦労することもある。そんなときは「滞在時間を楽しむ!」と決めて、気持ちで乗り切るColumn世界を飛び回るCAが伝授長時間フライトでの快眠法出発前日21:00出発当日16:2016:50  華7     世界を飛び回っているキャビンアテンダント(CA)。華やかなイメージがあるが、夜行便での勤務など、ハードな仕事をこなす。そんなCAに、飛行機で快眠するコツや、時差ぼけの解消法を聞いた。成田~NY便のCA勤務時間表

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