リラックス&リフレッシュ!アロマテラピー入門
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第 1 章精油の基礎知識15油です。例えば、最も高品質のラベンダーは、3000フィート以上の高地で生育したものから採られ、それらはリラックス作用をもたらす化学物質である酢酸リナリルを多く含んでいます。このように、栽培された環境によって、香りだけにとどまらず成分そのものが変わるのは、精油が本来自然の産物である証しでもあります。一般の消費者にとって、店で購入した精油が高品質のピュアオイルであるかどうかを判断するのは至難の業で、もし人工的に合成された製品だったとしても簡単にはわからないでしょう。しかし、アロマテラピー本来の効果を得るためにも、精油の品質にこだわり、必ず純粋で質の高い精油を使うことが大切です。「光」と「熱」と「酸素」は、精油を劣化させる原因となる3大要素です。保存する際には、この3つを避けることができる場所・容器・期間を選び、よりよい保存状態を保ちましょう。精油は直射日光や熱の影響を受けやすく、劣化しやすいため、ガラス製の遮光容器に入れ、冷暗所で保存することが大切です。15℃を目安に保存すると、ほとんどの精油は長持ちします。暖房の入っていない部屋であれば、たいていは問題ありません。柑橘系などのモノテルペン類を多く含む精油は特に熱に弱いので、保存には注意が必要です。樹脂系の精油やアブソリュートは、低温の場合、液の粘性が高くなることがあるので、滴下する少し前に室温に戻しておきます。ガラス製の遮光容器に入れて保存します。プラスチック製の容器に入れると、精油成分の一部が化学反応を起こし、芳香も効果も台無しになるおそれがあります。精油は少量ずつ買い足すのが賢明です。瓶を開けるたびに中に酸素が入るため、大瓶では使い切る前に酸化が進んでしまうのです。保存期間は精油によって異なり、また保存状態によっても変わってきます。冷暗所で保存した場合でも、柑橘系などのモノテルペン類を多く含むものは劣化しやすいので、購入後半年から1年で使い切るようにしましょう。その他の精油は1年を目安に使い切ってください。◦場所精油の保存方法◦容器◦期間

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